ロシア株式市場は7日続落。上昇して寄付くも、欧州株の下落に連れ安して終了
23日のロシア株式市場は7日続落した。寄付きは米国市場の持ち直しを反映して、前日比上昇したが、場中に仏大手銀行の損失拡大観測や欧州中央銀行総裁が協調利下げへ消極的な発言をしたことをきっかけに欧州株が大幅安に転じるとロシア市場も連れ安となり、終値ベースで年初来安値を記録した。MICEX指数は4.03%安の1570.90、RTS指数は3.90%安の1890.88で取引を終えた。
市場では米国の大幅利下げ実施にも拘らず、景気後退は避けられず、世界経済も景気減速に陥る、との不安感が残っており、相場下落を加速させた。米国の景気後退はエネルギー需要減退観測に繋がり、それが原油価格を押し下げたことで、ロシアのエネルギー関連銘柄の下落をもたらした。一方でロシアの石油・天然ガス銘柄の株価は年初来で軒並み20%前後下落しており、割安感も出てきている。それに伴いスイスの大手金融グループUBSではそれまで割高、としていた関連銘柄の投資判断と目標株価を一斉に引上げている。引上げ対象はガスプロム(GAZP)、ルクオイル(LKOH)、ロスネフチ(ROSN)、スルグトネフチェガス(SNGS)など。
米国株は反発、金融保証会社への救済計画をきっかけに6日ぶりに大幅上昇
米国株式市場は反発した。午前中はアップルとモトローラによる低調な業績見通しが景気後退観測を加速させ下落したが、午後にニューヨーク州当局と大手銀行が金融保証大手の資本増強めぐり協議したことが伝わると、信用不安解消への期待から引けにかけて急速に上昇した。
金融保証会社はサブプライム・ローン問題から保障していた債券への保険金支払いが急増し、資本不足から格下げの懸念がある。金融保証会社が格下げを受けると、保障した債券も格下げの対象となり、その場合投資家は保有債券の売却を強いられ、スパイラル的に金融システム不安に陥る、との懸念が高まっていた。
ダウ工業株平均は前日比2.50%上昇して取引を終えた。債券市場では株式市場の上昇により、それまで債券市場に流れていた投資資金が流出し、債券利回りは上昇した。一方金利先物市場における、今月末の米公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ幅が0.50%となる期待値は100%まで高まっている。
為替市場では午前中の米国株の下落を受け、米ドル売りの圧力が強まり対円で2005年5月以来の104円台まで急落した。その後株式市場が上昇すると米ドルも反発に転じ、106円台で取引を終えている。
ニューヨーク原油先物は下落、米国景気後退懸念で商品市場は総崩れ
ニューヨーク原油先物は続落した。米国景気後退に伴う需要減懸念から下落し、1バレル=87ドル台で取引を終えている。金や銅の先物も景気減速による需要減少観測から下落した。この半年で6割強上げていた小麦先物も急落した。現在開催中のダボス会議で著名アナリスト、スティーブン・ローチ氏は、世界経済が景気後退入りする可能性が危機一髪の状態、との見方を示している。
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